陸のアブドッラーと海のアプドッラー(7) [千一夜物語]
ところがその商人は意地悪で嘘つきで、不誠実な悪い人間であったので「こんな貧しい男がどうやってこんな宝物や宝石を手に入れたのだろう?この男を騙して宝石を手に入れよう」と考えたのです。
宝石商は漁師に言いました。
「おたくにはこんな宝石がたくさんあるんですか?」
漁師は答えました。
「神様のお陰で、たくさんたくさんあります」
ここで宝石商は通りで警官を呼びつけて言いました。
「この男は卑劣で大変悪い泥棒です。王様の金庫からこの宝石を盗み出したんです」
そこで警察は陸のアブドッラーを逮捕し、王様のもとへと連れて行きました。商人は宝石を手に持って着いてゆきます。王様はその宝石を見てとても驚いて漁師に尋ねました。
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