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陸のアブドッラーと海のアプドッラー(6) [千一夜物語]

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 二人はそんな約束を交わしました。
 海のアブドッラーは陸のアブドッラーに珍しい海の宝石をプレゼントすると、また海へと潜っていきました。
 帰り道、陸のアブドッラーは友人のパン屋の前を通りがかり、自分に何が起こったかを知らせ、珍しい宝石をたくさん渡すと、パン屋は喜んでお礼を言い、子ども達と奥さんに、パンと食べるものを買って帰りました。
 翌朝、陸のアブドッラーは海岸へ出かけて、友達の海のアブドッラーを呼び出すと、大きなかごに一杯の果物を差し出しました。海のアブドッラーは、水が中に影響しない袋に果物を詰め替えると、陸のアブドッラーのためにそのかごを珍しい宝石で一杯にしてやりました。
 陸のアブドッラーはそのかごを持って帰り、奥さんに何が起こったかを話しました。それから宝石をいくつか持って宝石商の親方のところに出かけると、それを売りたいと広げてみせました。
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