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何でも [ジュハー]

2kgぐらいのお肉を奥さんのところへ持ってきたジュハー、
「この肉って何にしたら美味しいやろ?」
「こんなええお肉ですから、何でも美味しいですやろ」
と答えた奥さんに、ジュハーが
「よっしゃ、ほな、その『何でも』っちゅ〜のんを作ってくれや」
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医者を呼びに行く [ジュハー]

お腹が痛いのでお医者さんを呼んできて、と奥さんに頼まれたジュハー、大急ぎで家を飛び出したところ、奥さんが窓から顔を出して
「ありがたいことにお腹痛いの治ってしもたわ。だからもうセンセイ呼んできてくれんでもええよ」と声をかけました。ところがジュハーはそのまま駆け出して、お医者さんのところへ言ってしまった。
「センセ!ウチのんがお腹痛いからセンセイ呼んできて、って言うたんですが、なんや窓から顔を出して『お腹痛いの治ったから、もうセンセイ呼んできてくれんでええよ』って言いよったんですわ。せやから、ワシ、センセに、わざわざウチまで来てもらうご足労をお掛けするにはおよびません、って伝えにきたんですわ」
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奥さんの年齢 [ジュハー]

ある日のこと、ジュハーは裁判所に行き、奥さんとの離婚を申し立てた。裁判官が尋ねた。
「奥さんのお名前と、奥さんのお父さんのお名前は?」
「知りまへんねん」
「結婚して何年ですか?」
「何年か経ってますけどね、ヨメはんと喋ってないんですわ。第一、ヨメはんとの間には友情もなかったんで、ヨメはんもお父さんも、名前なんか聞いたこともありませんねん」
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心を病む [ジュハー]

「奥さんが心を病まはってんてなぁ」と御見舞を言われたジュハー、ちょっと考えてこう答えた。
「いや、アレは心ない女やで。そう考えたら、何を病んだんやろなぁ。」
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誰に姿を見せる? [ジュハー]

 ジュハーはある女性仲人の紹介で外見のよくない女性と結婚することになったが、婚礼の晩まで顔を見たことがなかった。朝になって花嫁が恥ずかしそうに近づいてきてジュハーに聞いた。
 「アナタの男の親戚のことなんやけど、わたしってその親戚の前に出た方がいいんですやろか?それとも姿は見せない方がええんですやろか?」
 ジュハーは答えた。「ああ、みんなに姿を見せたったらええよ。ほんでもワシの前には姿見せんとってくれ」
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二人の娘 [ジュハー]

 ジュハーのもとに二人の娘がやって来たので、それぞれの暮らし向きや状況について尋ねてみたところ、一人目の娘がこう答えた。
 「うちのダンナさんは小麦を播きはったんです。そんで、雨が降って畑にたっぷり水がやれたら、うちに可愛らしい服買うてくれるって約束してくれはってんよ」
 もう一人の娘はこう答えた。
 「うちのダンナさんは豆を播かはったんです。そんで、雨が降りすぎへんで種が腐れへんかったら、うちに可愛らしい服買うてくれるって約束してくれはってんよ」
 ジュハーは言った。「お前らのうち一人はえらいがっかりすることになるんやろうけどなぁ・・・今のうちからどっちがそうとはわからんけどなぁ」
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何も書かれていない手紙 [賢者達]

 ある男が結婚式に行ったのだが、彼は招かれざる客で、入れなかった。彼は花婿の兄弟の一人が、外国にいてこの結婚式を欠席しているのを知っていた。そこで、折り畳んだ紙に封をして「某氏から花婿へ」と表書きをしたものを持ってきた。結婚式の行われている家に向かうと、男は門番に言った。「門を開けろ。花婿の兄弟からの手紙を預かってきたぞ」
 門番が門を開け、男は中へ入り、花婿の家族に会うとその手紙を渡した。花婿の家族が紙を開いてみたが、中には何も書かれていなかった。
 家族は男に「彼はどうしてこんな何も書いてない手紙を送ってよこしたんだ」と尋ねた。男は「急いでたのさ」と答えた。
 みんなはそれが招かれざる客の計略だと理解したが、彼を入れてやったのだった。
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取っておけ・・・持ってこい [賢者達]

 バナーンという名の男が、結婚パーティをしている家の側を通りがかり、入っていきたいと思ったのだが、彼は招かれざる客であり、そこに入っていけるものではなかった。そこで入り込むための計略を考えた。
 バナーンは近所の食料品店に行き、指輪を担保にしてカップ入りのハチミツを10個手に入れた。
 それからそのカップ入りハチミツを持ってパーティの行われている家の門のところへ行き、門番に言った。「門を開けろ」
 門番は「どちら様ですかな?」と尋ねた。
 招かれざる客は「おや、わたしを知らないのかね?花婿の親族の遣いでカップ入りハチミツを買ってきたのだよ」と答えた。
 そこで門番は門を開け、招かれざる客は家にはいると腹が一杯になるまで飲み食いをした。そして門まで戻ると門番に言った。「門を開けろ」
 門番は「おや、どちらへ?手にお持ちのカップ入りハチミツを届けにいらっしゃったんでしょう」
 招かれざる客は「これは食料品店に返すんだ。バラ水と交換してこいと言われたんでね」と答えた。
 そこで門番は門を開け、招かれざる客は外へと出た。そしてカップ入りハチミツを食料品店に返すと自分の指輪を取り戻したのだった。
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盲人を導くもの [賢者達]

 ある晩、一人の男が家から出て、川辺を歩いていた。そこで盲人が一人、肩に壺を担ぎ、手にランプを持って歩いているのを見かけた。
 盲人は歩き続け、川岸にやってくると、壺に水を汲み立ちあがると引き返していった。
 男は驚いてその盲人に近づき尋ねた。「もしもし。あなたは目が見えていないので、昼だろうが夜だろうが同じことですよね。なのに何故手にランプを持っているんです?」
 盲人は答えて言った。「おせっかい焼きさん、わたしがランプを持ってるのは、あなたみたいな心の盲人がわたしにつまずいて、わたしの上に倒れ込み、わたしの壺を割ってしまう、ということがないようになんですよ」
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舌がバラした [賢者達]

 あるユダヤ人が風呂屋に行こうと思った。そのユダヤ人はお金のたくさん入った財布を持っていた。入浴中に財布をそこいらに置きっぱなしにしておいて、誰かに盗まれるのでは、と心配になった。
 そのユダヤ人は風呂屋の更衣室に入ると、穴を掘ってそこに財布を入れ、埋めた。それから風呂に入ってお湯を使い、上がると自分の掘った穴のところへ戻ったが、そこには財布はなかった。ユダヤ人は、誰かが財布を盗んだのだと悟ったが、大声で叫んだりせず、また、だれにも何が起こったかを知らせずに自分の胸一つにしまっておいた。ある日友人の一人がやって来て言った。「機嫌はどうかね?」「見ての通りさ」とユダヤ人は答えた。その男は「君はここ数日心がふさいでるように見えるね」
 その時、ユダヤ人はその男の襟首を捕まえて言った。「では君が僕の財布を盗ったんだな。財布を返したまえ、でなければ判事に突き出すぞ」
 男は言った。「オレが盗んだなんて誰が言ったのだ?」
 ユダヤ人は答えた。「誰でもないさ。更衣室に財布を埋めて、戻って何もなくなってるのに気づいたときに、僕は黙っていて、誰にも何が起こったかを知らせなかった。妻と子ども達以外には。君がその犯罪のことを唯一知っている人間だからこそ、僕の機嫌を尋ねて、盗まれたもののことで心がふさいでいる、と知っていたって訳さ」
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