何もない [ジュハー]
ジュハーが裁判官をやっていた時、二人の男が争いを持ち込みました。
「この男、重たい荷物を運んでたんやけど、肩からおろして、ワシに『手伝うてくれへんか』ゆうて頼みよったん。ワシが『褒美に何くれる?』って聞いたら『そんなもん、何もないで』言うから、ほなそれでええわって引き受けたんですわ。そんなわけで、その『何もない』っちゅうもん払てくれて言うとるんです。」
それを聞いたジュハー
「なるほど、言う通りや。ほな、まあ、こっちへ来て、この本持ち上げてその下にあるもん取ってくれるか」
男が本を持ち上げたので、ジュハーは聞いてみました。
「本の下に何がある?」
「何もないですわ」
「その『何もない』を持って、とっとと去ね!」
「この男、重たい荷物を運んでたんやけど、肩からおろして、ワシに『手伝うてくれへんか』ゆうて頼みよったん。ワシが『褒美に何くれる?』って聞いたら『そんなもん、何もないで』言うから、ほなそれでええわって引き受けたんですわ。そんなわけで、その『何もない』っちゅうもん払てくれて言うとるんです。」
それを聞いたジュハー
「なるほど、言う通りや。ほな、まあ、こっちへ来て、この本持ち上げてその下にあるもん取ってくれるか」
男が本を持ち上げたので、ジュハーは聞いてみました。
「本の下に何がある?」
「何もないですわ」
「その『何もない』を持って、とっとと去ね!」
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